BUSINESS STORY #06必要な知識・経験は、自ら動き、収集する

激動の一年目

2016年4月。M.Y.が配属された部署は、「特殊紙」を取り扱う部署だった。
特殊紙とは、通常の紙に様々な加工を行う事で、特殊な機能をもたせた紙である。多くの用途・種類の特殊紙があり、また最近ではフィルムなどにも力を入れている事から、その取り扱いは多岐に渡る。様々な知識と経験が求められる部署だ。そのような難しい部署にて、彼女は激動の1年目を過ごす。

一つ目は、配属二週目で大きなトラブル対処に携わった事である。入社後間もない彼女にとって、この経験は衝撃的だった。
「当課で取り扱っていた商材に、ある大きなトラブルが発覚したんです。このトラブル対応の為、新人ながら様々な経験をしました。」
そのトラブルとは、物流・流通における仕分け管理や小売店での商品管理で使われる「商品管理タグ」の不良だ。商品管理タグとは、専用のリーダーにタグをかざす事で、情報が読み取れる電子部品を指す。このタグで使用する紙に不良があり、リーダーが読み取れない事態が発生したのだ。
このトラブルに対し彼女は、不良品がないかを確認する検品作業、責任所在の確認、納期調整等の場面にて、上長・先輩より与えられた役目を一つひとつこなしていった。時には毎週のように遠方の保管倉庫に赴き、気の遠くなるような品数のチェックや、取引先との交渉に同席する等、緊迫した場面に会社代表の一人として従事した。
「最終的にトラブルは無事収束したので良かったです。この経験から、たとえ新人であったとしても、自分は会社の看板を背負っている、という責任意識が強く芽生えました。」

二つ目は、1年目からお客様の窓口として、担当先を持った事だ。当社では、1年目から担当先を持ち、顧客対応を任されるのは早いケースと言える。
「入社当時に描いていたイメージは、最初は先輩の補佐としての役割を果たしながら、少しずつ業務を与えられ経験を積んでいく、というものでした。ですが、そのイメージは完全に崩れ、自分で何でも主体的に動いていかなければならない状況でした。」
当然、知識も経験もない状態で、自分で解決できる事はほぼない。誰しもが不安を覚えるような状況下で、彼女はひたむきに課された仕事と向き合っていった。
「わからない事は見栄を張らず、正直にわからない事を伝え、上長・先輩、時にはお客様も頼りました。」

答えられない事はわかったふりをせず、社内に戻り上長・先輩から教えてもらい、一つ一つ誠実に対応する。その積み重ねにより、彼女は自分で道を切り開いていった。

商社としての醍醐味を知る

そんなM.Y.が、商社で働く醍醐味を感じたのは、1年目の冬から1年弱にわたり携わった新規案件だ。
「あるお客様から、コンビニでよく見かける商品の台紙についての相談があり、当社として商材を提案する事になったんです。」
お客様の求める品質に合わせるべく、メーカーへ要望を伝えた上、実現できる事・できない事を整理。
その内容をお客様へフィードバックし、メーカー・お客様双方を巻き込み調整を重ねていった。結果、新規の商売として、お客様も納得のいくクオリティの商品を作り出す事ができた。この経験から、彼女は仕事をする上での大切さを見いだせたという。
「この案件を成立させる為、私は足繁くお客様・メーカーへ通いました。なぜなら、相手と面と向かって話す事で、相手が求めている事・伝えたい事を初めて理解できると気づいたからなんです。商売は、人と人で行っている事なんだと実感しました。」

より貢献できる人材へ

現在は、情報用紙を中心に、インターネット上にて約5,000アイテムを取り扱うECサイト「Paper and Goods」の運営にも携わっている。
今後の彼女は、どこに目標を据えているのか。
「二つあります。インターネットでの商売は、まだ担当して間もない状況です。そのため、この商売の規模をより大きくしていきたいというのがひとつ。もうひとつは、所属部署では、海外との取引がメインの商売が多く、英語を使う場面が非常に多いです。私の語学力はまだまだなので、危機感と共に、大きな刺激を受けています。今後は語学力を磨く事で、より貢献できる人材になっていきたいです。」
どのような事態でも、自分で道を切り開いていくM.Y.は、次のステージへの一歩を踏み出している。

M.Y.
営業部門
2015年入社
機能材営業本部
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