2025年、当社はおかげさまで創業180年を迎えました。
この間、数多くのお取引先様、株主様、行政機関、地域社会、そして役職員とその家族に支えられ、常に紙流通のリーデイングカンパニーとして、皆様のご愛顧にお応えしてまいりました。
一方、世界経済は2025年に入り米国による新たな貿易政策を起点に急激に混迷を深めており、しばらくの間、先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。
こうした状況下、2023年、2024年に続き、主要各国・各地域における紙需要の更なる低迷や減少が危惧されるとともに、人件費の増加や、物流費の高騰ならびに原燃料エネルギーコストの高止まりなど、厳しい経営環境が続いております。当社グループと致しましては、これまでに築いてまいりました当社最大の財産である、皆様方からの『信頼』ならびに当社グループが最も大切にしている『誠実』『公正』『調和』という価値観のもと、『OVOL長期ビジョン2030』で掲げております、当社グループが2030年にありたい姿・あるべき姿の実現に向けて、これまでやってきたことの延長線ではなく、これまでやっていなかった、ゼロから一への、新たな仕組みづくりや仕掛けづくりに鋭意取り組んでいるところです。
『OVOL 長期ビジョン2030』
~当社が2030年にありたい姿・あるべき姿~
●世界最強の紙流通企業グループ
●持続可能な社会と地球環境に一層貢献する企業グループ
●紙業界の枠を超えて広く評価されるエクセレントカンパニー
3ヵ年の『中期経営計画2026』の初年度であります2024年度におきましても、既に新たな仕組みづくりや仕掛けづくりが積極的に展開されました。
初期段階では費用先行となっている取り組みも少なくありませんが、『中期経営計画2026』で掲げました3つの基本方針、株主還元や人的資本投資を含む財務資本戦略、更にはサステナブル経営方針等に沿う形で『OVOL長期ビジョン2030』の実現、そしてその先にあるサステナブルな企業集団への進化に向けて、確かな手応えを感じているところでございます。
皆様におかれましては、『OVOL 長期ビジョン2030』実現に向けた当社グループの活動に、引き続きご理解とご支援を賜りたく何卒よろしくお願い申し上げます。
2025年6月
代表取締役社長 社長執行役員