日本紙パルプ商事株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長 渡辺 昭彦)は、植物由来の生分解性プラスチックBioPBS™を使用した紙コップを開発いたしました。
BioPBS™は、三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 和賀 昌之)が、PTT Global Chemical Public Company Limited(本社:タイ・バンコク)と、折半出資子会社として設立したPTT MCC Biochem Company Limitedが製造・販売する製品で、土の中に埋めると、微生物の力で水と二酸化炭素に自然に分解される特徴を有しています。また、一般的な生分解性樹脂の中では高い耐熱性を持ち、紙基材とともに自然分解が可能であることから、紙コップの内外面に用いられるラミネート層の用途等に適しています。
当社は、BioPBS™が環境に優しく、かつ耐水・耐熱性に優れた紙コップのラミネートに適した素材であることに注目し、開発に向けて各種加工メーカーとの調整を進め、量産の準備を整えました。今後は、紙コップ以外のラミネート製品においても用途展開を検討し、海外での事業展開も進めてまいります。
日本紙パルプ商事グループは、地球環境の保全が企業経営における基本原則であることを認識し、グループ企業一体となって環境事業の積極展開に取り組んでいます。廃棄プラスチックが及ぼす環境汚染問題が世界的に注目される中、持続可能な循環型社会に貢献する製品を市場で展開することで、事業を通じた環境負荷の低減に努めてまいります。
本件に関するお問い合わせ先
日本紙パルプ商事株式会社 機能材・情報用紙営業本部 機能材一部化成品課 TEL:03-5548-4263