当社は、環境負荷の低減に寄与する持続可能な資源を基盤とした紙の卸売を起点に事業を展開しており、サステナビリティに対する社会的要請への対応は、リスクの低減にとどまらず、収益機会の創出にもつながる重要な経営課題と位置づけています。その認識のもと、グループ全体でサステナブル経営体制の強化に取り組んでいます。
2024年度に始動した「OVOL中期経営計画2026」では、サステナブル経営強化に向けた重点課題を「人的資本投資の強化」「中長期的なGHG排出量削減」「ビジネスと人権への対応」「環境・労働安全コンプライアンス体制の強化」「リスクマネジメントの強化」として、さまざまな施策を推進しています。
2025年7月に、当社はFTSE Russell社が提供するESG投資の代表的な株価指数「FTSE Blossom Japan SectorRelative
Index」の構成銘柄に初めて選定されました。本指数は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がESGパッシブ運用のベンチマークの一つとして採用しており、国内外の投資家にとって重要な判断指標として広く活用されています。
今回の選定は、当社がこれまで積み重ねてきた環境・社会・ガバナンス(ESG)への着実な取り組みが、外部から高く評価された結果であると受け止めています。
今後も、サステナビリティを成長の基盤と位置づけ、取り組みのさらなる強化と積極的な情報開示を通じて、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に努めていきます。
当社グループはサステナビリティを「経済価値と社会価値をともに実現する持続可能な事業活動」と定義し、その推進に向け、代表取締役社長を議長とする「サステナビリティ戦略会議」を設置し、同会議が持続可能性に関する方針策定や戦略立案、ESG課題※の解決、目標達成に向けた全体マネジメントを所管しています。その下部組織としてリスク管理委員会に加え、グループ内横断組織であるOVOLサステナビリティ推進委員会、OVOL環境・安全委員会を設置、グループ全体のサステナビリティ推進の実務遂行を行う「サステナビリティ推進本部」が両委員会の事務局として、グループ全体でのサステナビリティ施策の着実な実行と深化を進めています。
| 会議体名 | 委員長/議長 | 構成メンバー | 開催回数※ | 目的/役割 |
|---|---|---|---|---|
| サステナビリティ戦略会議 | 代表取締役社長 | 常勤取締役および統括 (オブザーバー:常勤監査役) |
15 | グループ全体のサステナビリティへの取り組みの司令塔として、持続可能性に関する方針策定や戦略立案、ESG課題の解決、目標達成に向けた全体マネジメントを所管。 |
| リスク管理委員会 | 管理本部 本部長 |
副委員長:企画本部本部長 委員:内部監査室、サステナビリティ推進本部、管理本部、企画本部および関連部門から選任 (オブザーバー:管理全般管掌、常勤監査役、管理企画・サステナビリティ統括および情報技術統括) |
11 | 「リスク管理基本規程」に基づき、リスクの洗い出し、分析、評価、対応の優先順位づけ、個別リスクの取り組み施策の策定を行い、当社グループにおけるリスクを低減する。 |
| OVOLサステナビリティ推進委員会 | サステナビリティ 推進本部 本部長 |
副委員長:管理本部本部長および企画本部本部長 委員:各本部、支社、国内外グループ会社から選任 (オブザーバー:管理企画・サステナビリティ統括) |
11 | グループ全体でのサステナビリティへの取り組み強化と推進。委員は当社各部門・グループ会社における人権対応や法令遵守、社会貢献活動ならびに事業活動を通じた社会価値の実現施策などのサステナビリティ推進、および災害など緊急事態発生時には本社との連絡の役割を担う。 |
| OVOL環境・安全委員会 | サステナビリティ 推進本部 本部長 |
副委員長:管理本部本部長および企画本部本部長 委員:各本部、支社、国内外グループ会社から選任 (オブザーバー:管理企画・サステナビリティ統括) |
3 | グループ全体における環境・労働安全への取り組みの強化と推進。委員は各組織において環境・労働安全コンプライアンスおよび温室効果ガス(GHG)排出削減を中心とした環境対策の推進役を担う。 |