当社は、グループ全体のDX推進とIT統制の強化を目的として、2025年4月に新たに「DX推進本部」を設置しました。これにより、デジタル技術を活用した業務プロセスの革新やデータ活用基盤の整備を一層加速させるとともに、グループ全社的な統制体制の強化を図っています。
当社の業務状況の課題や実態を把握することを目的に、全社を対象とした業務棚卸調査を実施しました。本調査では、業務の「量」「種別」「スキル」「役職」といった観点から詳細に分析を行い、業務構造の可視化に取り組みました。これらの調査結果も踏まえ、DXの方向性や将来ビジョンを明確化し、具体的な戦略へと落とし込むための「DXグランドデザイン」の策定に着手しました。
生成AIの活用にあたっては、社内情報の外部漏洩を防止するため、当社専用のChatGPT環境を構築し、企画業務や文書作成業務を支援するツールとして導入しています。利用に際しては、生成AIの限界や特性を十分に理解したうえで適切に運用し、業務効率化と安全性の両立を実現しています。
当社は事業活動においてDXを推進すると同時に、デジタル社会における紙の価値や優位点を訴求するための活動に取り組んでいます。2023年に開催した「OVOL Bridges 2023~ The 2nd Paper Merchants Forum ~」にて、「紙の研究会活動」の発足を宣言、現在は学識経験者などと連携して調査を進めています。今後も、調査活動を通じて得た情報を発信し、紙の価値向上に寄与していきます。